シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と白の貴公子 (角川ビーンズ文庫) [感想]
銀砂糖師の品評会が今年も開かれるのだが、どうにも砂糖林檎が凶作らしく、砂糖林檎を手に入れるには工房に行き、共同作業に従事しなければならないらしい。もちろんアンはそれに加わるのだけれど、その工房というはラドクリフ工房で――。
例によって嫌な人たちばかりでした。
アンは真面目に銀砂糖師を目指しているだけなのに、アンが女の子であり砂糖菓子作りも上手いものだから、工房の人間からすると目障りでしかない。嫌がらせの嵐。
そんな中でも健気に頑張るアンの姿は印象的でした。
登場人物も多いのだけれど、全員がアンに嫌がらせをするわけではない。公平を求めるライバルだとか、何だかんだで助けてくれる人、偉いからこその対応だったり、様々。
仲間に助けられて品評会に向う。
のだけれども……、なるほどそういうことになるのか。アンを優先するが故に、アンを苦しめることに。ここら辺は難しいですね。
面白かったけれど、悲しいという気持ちが大きい。続きが気になります。
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シュガーアップル・フェアリーテイル 文庫 1-11巻セット (角川ビーンズ文庫)
- 作者: 三川みり
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/12/28
- メディア: 文庫
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