レジンキャストミルク〈2〉 (電撃文庫) [感想]
あれ? 面白くないわけではないのだけれど……。
一言で表すのなら、読んでいて落ち着かない。鬱々とした物語の暗さ、それは別に気にならないのだけれど、視点の切り替えが多いからなのか読んでいて休む暇がない。読んでいて馴染めなかった。
加えるならば、基本的に心理描写が多くて、単純に疲れてしまう。
恐らくは爽快感が得られないからだろう。登場人物の誰もが性格に難有りなので、どこの視点に移っても新しい暗さしかなくて、快感を受け取ることが出来ない。
続きモノを前提として描いているのは上手いけれど、気に入っていた設定の深さが、自分の予想していたところよりも若干違う部分に手が伸び始めているように映って、単純に読み難くなった印象を受けた。
「有識分体」の戦いは格好良かったのだが、戦いが面白いと思って読んでいるわけではないし、晶が強いというのを読みたいわけでもなくて。結果的に硝子と晶の関係性が読みたいから読んでいる。
暗い中でも、その暗さは硝子と晶の明るい話ありきで――そんなことを期待しているのだと思う。そのことに気付いた二巻でした。
何にしても、続きは気になるので、また読む。
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- 作者: 藤原祐,椋本夏夜
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