ルーンの子供たち 冬の剣1 (Next novels) [感想]
何やらテイルズウィーバーの原作らしい。
伝説の武具であるウィンターボトムキットを巡る争いに巻き込まれた兄弟。この二人を軸に、少年の成長と切ない運命が読めるファンタジー作品となっている。
一言で感想を書くのなら、続くんだ、かしら。
恐らくだけれど、これ二巻と連続で読まないと面白さが伝わらないのではないだろうか。少なくとも自分の中では、一巻だけだと何とも中途半端で、読みたいところが読めてない。
序章である、ということは百も承知で読んだのだけれど、ある程度の決着はするものだと考えていた。第一部は全三巻ということだけれど、これだけでは物足りない。
まずは兄弟の旅が描かれ、そこから弟の旅になるのはいいのだけれど、文章をただ読んでいるだけという感覚が抜けなかった。ウォルナットが登場した辺りでやっと楽しめてきて、期待が膨らんだところで終る。
思わず続きが読みたくなる構成にはなっているし、事実として読みたくなったけれども、まさかの自分の予想より随分と手前で終ったという失望感は大きかった。
文章は訳されているので何ともなのだけれど、ファンタジーとしては一般的なそれなのではないだろうか。
面白かったけれど、単体で見たとき残念。
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- 作者: ジョン・ミンヒ,ゆーげん,酒井君二
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2010/10/19
- メディア: 新書
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