月と貴女に花束を (電撃文庫) [感想]
第5回電撃ゲーム小説大賞 選考委員特別賞受賞作
主人公の月森冬馬は変身できない狼男、人狼族ではあるがそれ以外は普通の大学生。ある日、彼が目覚めると家には見知らぬ美少女、深雪がいて。何でも彼女は冬馬の妻だという。
いきなり結婚生活が始まってしまいます。結婚までを飛ばして、かなりのニヤニヤ展開でした。冬馬は女性が苦手なのに、深雪が良い奥さん過ぎて混乱してしまいます。
とにかく深雪が可愛らしい。料理は上手ですし、優しいですし、それで美人なんて完璧すぎる。唐突に結婚させられた立場だというのに、尽くしてくれる姿に、冬馬の心が揺れるのも分かる。
正直、このまま恋愛していてくれても良かったのだけれど。
物語はファンタジーに流れ込んでいく。冬馬が人狼族の中でも特別な存在で、それを狙って敵が押し寄せてくるので、バトルの方向に。
その戦い自体や、戦いへもっていくまでの過程にはご都合主義というか、一種の荒さがある。個人的にはバトルを楽しみたいわけではないので、ここは退屈という印象が付いて回った。
結末については綺麗にまとまったのではないでしょうか。恋愛で進めてもそこに落ち着いたとは思いますし、綺麗でした。
Presented by Minai.
- 作者: 志村一矢
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2002/03/01
- メディア: 文庫
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