星界の戦旗〈4〉軋む時空 (ハヤカワ文庫JA) [感想]
アーヴによる人類帝国と三ヶ国連盟の戦争は七年目に突入。ラフィールとジントも襲撃艦フリーコヴで戦場へ、ラフィールの弟であるドゥヒールも戦列艦カイソーフで戦場に。そんな中、帝国とハニア連邦との間で密約が交わされようとしていた――。
ジントが慣れない司会に四苦八苦しているのが面白い。
ジントがやろうと言い出した宴だけれど、アトスリュアが宴の伝統を作ると言い出してその雲行きが怪しくなる。結果として、これから諸侯が宴を奢ることに。
今のところ諸侯はジント一人しかいないので、艦隊全てジントの奢りとなる。これで懐が痛くないのがハイド伯国で、その凄さが分かる。
また、ラフィールにしても宴のお酒が独特で、これをジントが作ってあげるという関係性の進み具合も良いけれど、アーヴは酔わないを体現するようなお酒に驚き。
戦争をしているが、要所で和むのでバランスが良い。
とはいえ、今回は政治のお話がメインであり、ラフィールとジントにしてもあまり出番があるわけではないので、退屈してしまう部分も多かった。これから話が面白くなるところで終るので、物足りなさは残る。
今後はドゥヒールが重要な役割をしそうであるし、ジントとラフィールが離れているのも気になる。
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- 作者: 森岡浩之
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