東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE (富士見ファンタジア文庫) [感想]
都内各所で霊災が多発する事件が発生する。その頃、陰陽塾では進級試験が行なわれており、その内容はフェーズ1の霊災を人工的に発生させ、それを解決するというもの。けれど、この霊災が突如としてフェーズを上げる。これら一連の事件は二年前に冬児が関わったものと酷似していて――。
二年前の事件の真相が明らかになる。
ミステリアスだった冬児のことに触れられているのは嬉しい。今までも春虎や夏目などと友達だっけれど、距離が縮まった。それに、今後は冬児も戦いに参戦できる雰囲気があるのが良い。
物語は冬児をメインにしつつも、関係各所にいる大人たちの関係性も読ませている。
新しい十二神将なども登場したので、やっと下地が整った印象だったのだが、丁寧に描いているからなのか見せ場には欠ける。序章という感は抜けきれないので物足りなさも残った。
面白かったのだけれど、ここまでずっと設定を読み込んで物語や世界観を補完しているだけの印象になってしまっている。三巻で大きく動くという期待値が高すぎたからかもしれないけれど、残念。
Presented by Minai.
東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: あざの耕平,すみ兵
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/12/18
- メディア: 文庫
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