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パーフェクト・ブラッド 1 彼女が持ってるボクの心臓 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

パーフェクト・ブラッド 1 彼女が持ってるボクの心臓 (パーフェクト・ブラッドシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

 

『それがどうしたっ!』が面白かったので、こちらも読んでみたのだけれど、それがどうしたっ!ほど文章や展開が上手いとは感じなかったので、少し残念。これは読み進めていくと文章が上手くなっていくのかしら。

 

主人公の春川祐樹は事件に巻き込まれ、少女を庇って重症を負う。死んだと考えた祐樹だったが、何故か生きていて――。透華の魔法により命を助けられた変わりに、彼女と離れることが出来なくなってしまう。

 

魔法の効果は一定以上の距離で意味がなくなる、離れると死んでしまうので、常に一緒にいないといけない。男女で常に一緒にいないといけないというシチュエーションを上手く使えていて楽しい。

 

お風呂場イベントなどはその典型だろうし、離れられないから、二人の心の距離も縮まっていく。ラブコメの雰囲気は楽しめたし、コミカルな雰囲気も良い。

 

けれども、細かいところで物語が唐突なのは気になった。

 

祐樹が魔法士を嫌っているが、自ら魔法を使うことの説明が足りない気がするし、透華との対立や、雪子が≪ネタバレネタバレ≫など、挙げればきりがない。大筋はいいけれど、小さなところで首を捻る。

 

しかしながら、次を期待させるのは上手いです。このまま文章が上手くなっていくのであれば、読んだら凄く面白そう。

 

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