Infinity recollection

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レイヤード・サマー (電撃文庫) [感想]

レイヤード・サマー (電撃文庫)

 

上月司さんの新作。「カレとカノジョと召喚魔法」は好きだけれど、「れでぃ×ばと!」は苦手なので、本作はどちらの面白さなのかと考えながら読んだが、とても好感が持てた。

 

物語はSFの要素を散りばめた青春小説となっており、未来からやってきた少女に自分が死んでしまうことを告げられた主人公が、その少女や自分を殺す相手と関わりながら進む。

 

未来からやってきた、ということでタイムトラベル的要素があるのだが、その設定が面白かった。平行世界が生まれるタイプのそれなのだが、少しニュアンスが異なる。

 

設定に引き込まれたので、キャラクターも好きになれた。

 

お話自体はよくあるし、使い古された流れなのだけれど、そこに読み手の読んだことがなかった新しさが加わるので飽きない。どこか新鮮味があった。

 

このキャラクターが大好きとか、設定が唯一で素晴しいとかではなく、一巻完結で物語をしっかりとまとめ上げ、作品を作品という大きな枠で楽しませてくれたのは大きかった。

 

面白かった。

 

 Presented by Minai.

レイヤード・サマー (電撃文庫)

レイヤード・サマー (電撃文庫)