Re(アールイー):バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫) [感想]
銀髪にオッドアイで日常を過ごしている主人公は、アニメ的ゲーム的な世界に憧れてはいるが、至って普通の高校生。ある日、クラスメイトを追いかけたら本当に異能を獲得してしまって、世界の真実を知ることに。
痛々しい主人公に耐えられるのかが鍵。
それが全てといってもいいけれど、これが無理な人は読んではいけない。主人公も最強ではないし、どちらかというと情けなさが目立つので、ここでも人を選ぶだろう。
けれども、熱いところは熱い。重要な場面では良い台詞を言うし、この主人公は嫌いではない。自分勝手さはあるけれど、アルルを守りたいという気持ちは伝わった。
能力云々も興味深いといえば興味深い。強力な能力なのに、それぞれが抱えているトラウマだったり、負の感情がアンチテーゼとして内包されているというのは良い。そして、技名が格好いいのに微妙すぎる光一の能力、彼らしい。
ラブコメは上手いと思えました。適度にギャグを挿みつつ、光一が永遠と酷いことになる。ロリ宮さんが魅力的なので、彼女で物語が明るくなったり暗くなったりして、それを見ているのは楽しい。
痛さが大丈夫なら面白い作品。癖はあるけれどつまらないわけじゃない。
Presented by Minai.
Re(アールイー): バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)
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