Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの? (ファミ通文庫) [感想]

表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの? (ファミ通文庫)

 

第12回えんため大賞 特別賞受賞作

 

裏界と呼ばれる異世界が証明され、特殊な力である法力が常識化した世界。ある日、主人公はその法力を学ぶ学校でパンツを拾う。そのことを幼馴染と先輩から追及され逃げ回っていると、異世界から来たという少女と出会う。彼女がいうには世界は滅亡しかかっているという。

 

登場人物が濃い。

 

幼馴染と先輩は主人公のことが大好きなので、主人公に振り向いて欲しいと過激な行動をする。しかもお互いがライバルだから、事あるごとに法力を使ったりして衝突する。

 

加えて、主人公が少しでも他の女の子に興味を示したりすると、二人から怖い報復があったりする。

 

主人公にしても、普段は冷静なのだけれど、唐突に変態的な思考をしたりするので、落差が凄い。一人称が私というのも珍しい。

 

しかしながら、物語は何をやっているのか。何をやりたいのかよく分からずに終わった印象を受けた。幼馴染や先輩は顔見せ程度で、役割があったようには見えないし、話の後半だけで完結していた。

 

その完結にしても、世界観を説明したというか。そこに留まっているような印象を受けてしまった。

 

結果として、どこを楽しめばいいのか戸惑ってしまった。

 

 Presented by Minai.

表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの? (ファミ通文庫)

表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの? (ファミ通文庫)