表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの? (ファミ通文庫) [感想]
第12回えんため大賞 特別賞受賞作
裏界と呼ばれる異世界が証明され、特殊な力である法力が常識化した世界。ある日、主人公はその法力を学ぶ学校でパンツを拾う。そのことを幼馴染と先輩から追及され逃げ回っていると、異世界から来たという少女と出会う。彼女がいうには世界は滅亡しかかっているという。
登場人物が濃い。
幼馴染と先輩は主人公のことが大好きなので、主人公に振り向いて欲しいと過激な行動をする。しかもお互いがライバルだから、事あるごとに法力を使ったりして衝突する。
加えて、主人公が少しでも他の女の子に興味を示したりすると、二人から怖い報復があったりする。
主人公にしても、普段は冷静なのだけれど、唐突に変態的な思考をしたりするので、落差が凄い。一人称が私というのも珍しい。
しかしながら、物語は何をやっているのか。何をやりたいのかよく分からずに終わった印象を受けた。幼馴染や先輩は顔見せ程度で、役割があったようには見えないし、話の後半だけで完結していた。
その完結にしても、世界観を説明したというか。そこに留まっているような印象を受けてしまった。
結果として、どこを楽しめばいいのか戸惑ってしまった。
Presented by Minai.

表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの? (ファミ通文庫)
- 作者: 乙姫式,tsucaco
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/01/29
- メディア: 文庫
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