ウィザーズ・ブレイン〈6〉 再会の天地〈中〉(電撃文庫) [感想]
盛り上がり方が凄い。
賢人会議とシティニューデリー、マザーシステムに対して反対か賛成かで大きく分かれていて、さらにシティ内でも反対と賛成に分かれていることは分かったけれど、今まで登場したキャラクターは反対なのか賛成なのか。
各々の考えや立場はあるのだけれど、それらは状況で変化していき、常に動き回っていたのが読んでいてとても楽しかった。物語が一気に進展するというわけではないが、全く退屈しない。
丁寧に描いてくれているので、クレアの内面だとか、フィアの考えていることだとか。視点を変えて読めたのが良い。
また、普段は相容れない組み合わせで登場人物が活躍していたのも面白かった。イルとサクラなどは一時的に共闘することになるし、ヘイズと月夜のコンビも意外、そしてディーと錬の戦いが熱かった。
お互いに能力の予想はついているけれど、規格外のディーに対して、対策を立ててきた錬。女の子の思いを背負って戦う二人は素敵です。
そして、何気に重要だと思われるのは、クレアとセラにフィアが顔を合わせたこと。ディーのことで話し合っていた二人に、フィアが参加して、クレアの内面が見てくるのが良い。
果たしてマザーシステムとはどうあるべきなのか。難しい。
面白かった。続きがどうなるのかとても気になる。これは直ぐに読まなければいけないだろう。
Presented by Minai.
ウィザーズ・ブレイン〈6〉 再会の天地〈中〉(電撃文庫 さ 5-9)
- 作者: 三枝零一,純珪一
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/04
- メディア: 文庫
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