Infinity recollection

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ニーナとうさぎと魔法の戦車 2 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

ニーナとうさぎと魔法の戦車 2 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

 

ぱ ん ぱ か ぱ ー ん っ !

 

前作の終わりからどのように繋げていくのか、両親を探しに行くところをどのように描くのかに気になっていたけれど、なるほど。ニーナがずっと旅をしていく形ではないことに安心しました。

 

というのも、ラビッツの面々との楽しいやり取りだったり成長していくことが魅力に映っていたので。

 

テオドーレちゃんが可愛らしかった。ニーナが両親を探す中で出合った女の子なのだけれど、彼女の生い立ちも中々に凄いものが隠れていた。思えば、登場する女の子たちは背景に抱えるものがあるが、テオドーレもその一人。

 

そういう意味では、終り方に関して色々と思うところもある。レオナルトとの関係ももう少し上手く処理できなかったものかと考えてしまうのだが、あれも正解なのだろう。

 

終盤に行なわれる一連の戦いについて、読んでいて想像し難いというのは残念。何をやっているのか、いまいち捉えられなかった。その為、読むペースが乱れた。

 

終り方は切なく儚いので、それは良いのだが、どうにもそこに辿り着くまでに集中力が切れてしまった。切ない、美しい、と思う前に変に納得して読めてしまった。

 

面白かったのだけれど、作品のシリアスさが魅力になり切れていない部分も見えた。

 

 Presented by Minai.