魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる (ファミ通文庫) [感想]
第12回えんため大賞 特別賞受賞作
魔法少女のアニメを観ている以外は普通の女の子である瑠奈は、ある日、魔族だという喋る馬に出会う。何でも神と魔は争っており、瑠奈には魔法少女として戦って欲しいという。
魔法少女とライダー。
瑠奈は騙されて魔法少女になるわけだけれど、この魔法少女、武器などを扱うまでも最初はそのまま魔法少女なのだが、途中からカードスロット的な小道具を使い始める。
それが新鮮だったし、楽しかった。カードを召喚してスロットに差し込む絵を想像してみたり、これまた途中から変わる変身場面を想像するのが面白かった。
基本的にはノリがギャグテイスト、コミカルに物語は進んでいくので、そういう意味でも読みやすいには読みやすい。魔法少女のネタも入れられているので、そこでも楽しめる。
けれども、バトルはあまり楽しめなかった。戦っている場面が何をやっているのか途中から分からなくなってしまって、そこから面白さが分からなくなった。登場人物も把握しきれなかった。
ギミックは面白いと思えただけに、残念。
Presented by Minai.

- 作者: 根木健太,kino
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/02/28
- メディア: 文庫
- クリック: 33回
- この商品を含むブログ (15件) を見る