星界の断章〈2〉 (ハヤカワ文庫JA) [感想]
短編集。
今までに登場したキャラクターの過去話や、これまでに語られてきた物語の裏話などが収録されている。中には名前を覚えていないキャラクターもいるのだけれど、それはそれで新鮮に読めた。
一つの話が短いので物足りなさは感じるが、気楽に読めてしまうというのは良さでもある。どの話にもアーヴらしい言い回しや皮肉があったり、星界らしさが感じられて楽しかった。
星界シリーズが大好きになっているので、短編だろうが長編だろうが関係なく面白い。
ラフィールとジントが主に登場するものがたりではないけれど、短編として二人が登場したときは、やはりいつもの二人で。ラフィールのジントに対する距離感、ジントのラフィールに対する距離感はやはり魅力。
「転居」などはそれがよく分かるし、「着任」であったように、直接的ではなく間接的に二人の絆みたいなものが伝わってくるのが良い。「謀計」もそこかと、笑わせてくれるのが上手い。
面白かった。
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- 作者: 森岡浩之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/03
- メディア: 文庫
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