ウィザーズ・ブレイン〈7〉天の回廊〈中〉 (電撃文庫) [感想]
大気制御衛星とは何なのか。
サクラ、錬たちが衛星内に飛ばされたことで、その謎が紐解かれていくと同時に、情報制御理論やI-ブレインとは何だったのか、その誕生が描かれていく。
個人的に驚きだったのは、アルフレッド・ウィッテンが若かったということ。これはどこかで描写があって読み飛ばしているだけなのかもしれないけれど、彼は中年という印象が見事に壊れて面白かった。
アリスが持っている謎も大きくなって、そこが重要であり、サクラと錬が鍵になってくる。どのように欠片が完成していくのか、楽しみすぎる。
また、地上では老人たちとファンメイやセラのやり取りに心を動かされる。I-ブレインを使える人と使えない人での対比、そこから見えてくるものや分かり合っていく過程は良かった。
黒沢祐一、ヘイズなども彼らなりに動いていて、世界再生機構が動き出す。はったりからのはったりではあるけれど、世界が動いているところへまた一石を投じることになった。
あらゆることに目が離せないですし、楽しめない場面は存在しなかった。面白かった。続きも読みたい。
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- 作者: 三枝零一,純珪一
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