Infinity recollection

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リヴァイアサンのセカイ (ガンガンノベルズ) [感想]

リヴァイアサンのセカイ (ガンガンノベルズ)

 

鎖国した日本で起こった惨殺事件、通称津山事件。死者30名を数えたこの事件の犯人は吸血鬼だった。主人公の倉田は、吸血鬼と対等に戦えるピースメイカー見習いなのだが、実習でピースメイカーであるカラバ侯爵の護衛をすることに。

 

うーん、よく分からなかった。

 

吸血鬼とピースメイカーという役割の人たちが登場して、主人公はピースメイカー見習いなのだから、倉田がピースメイカーとして成長していく物語と想像して読み始めたのだけれど。

 

物語を読んで描かれていくのは、2年前の津山事件、カラバ侯爵の過去話、先生のミリタリー講義、と一向に倉田の話が描かれていく気配がない。この辺りで、捉え方を間違えたかと気付く。

 

吸血鬼とピースメイカーの関係性を知るにつれて、吸血鬼マリーとピースメイカーである倉田の関係性を描きたいことは分かるのだけれど、一冊が序章になってしまっているのは残念。反逆を決意した倉田からの物語を読みたかった。

 

また、戦闘アクションがあるのは良いのだが、折角アクションをやっているのだから単純に感覚で読ませて欲しかった。爆弾の説明、銃の説明、格闘技の説明、それらが流れを切ってしまうので気持ちよく読めない。この辺りのバランスは難しいけれど、少々説明が多かった印象。

 

上にも書いたけれど、二巻の方が興味がある。物語としては序章なのだから、圧縮して二巻に落とし込んで一冊にしたり、これを描かず三巻辺りで過去編として描くなど工夫があれば素直に読めた。

 

 Presented by Minai.

リヴァイアサンのセカイ (ガンガンノベルズ)

リヴァイアサンのセカイ (ガンガンノベルズ)