ご主人様は山猫姫 7 北域見習い英雄編 (電撃文庫) [感想]
ミーネ、顔。
新章に突入とか、南域でも騒乱だとか、そういう物語に関わってくる部分ではなく、妙に好きになってしまったのは序盤でミリンをからかうミーネだった。
光凛に好意を寄せているが、それを隠しているミリン。光凛の前では素直になれないミリンだが、その可愛らしさがミーネによって暴露され、ミリンは顔を真っ赤にして恥ずかしがる。そこの挿絵がなんとも絶妙。
まさに顔。これは文章で表現するのは難しいというか。イラストにされてその面白さが跳ね上がるというか。楽しませてもらいました。正直、笑いました。
さて、物語の方は新章の始まりということで、伏線が多い。これまでの物語の流れを発展させながら、組み込まれたギミックに期待してしまう。周囲の動かし方が上手いので、物語が晴凛だけではないことを印象付けられる。
南域での戦いなどはまさにそうで、読み始めたときは物語がここまで大きくなるとは思わなかった。北域から革命を起こすのだろうとは想像していたけれど、南域で別の反乱が起きるとは。これから北域とどのように関わっていくのか楽しみ。
また、恒例となりつつある料理対決も良かった。ラグマンと塩から経済の方向に話が進みつつあるのは流石だった。文章も相変わらず読みやすくて満足。
面白かった。
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