オーディナリー・ワールド (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]
申し訳ないけれど、合わなかった。
中盤まではご当地ネタが満載であることと、列車と駅の豆知識が詰め込まれていた印象。それ自体は二つとも嫌いではないけれど、物語が見えてこない中で永遠と説明されてしまうので退屈でした。
また、この言い方が適切かどうか分からないが、単純に下品に映った。
主人公は栃木県出身でヒロインの一人は群馬県出身。脇役に当たる男友達は東京都出身だったりで、それぞれの地方を強調するのはいいが、その過程で相手の県を罵るような描写はやめてもらいたかった。
登場人物にしても、主人公には好感が持てない。宇都宮餃子が大好きで、栃木ソウルに溢れているのが個性だが、空回りしている感が否めないばかりか、空気の読めなさ加減とテンションについていけない。女の子たちも最初は残念系だなと許容していたのだが、途中から残念を超えていき終盤は下品になった。
特に、うらみが覚醒してからの台詞は衝撃というか、女の子には言って欲しくない。
タイトルにあるオディナリー・ワールドの秘密が明らかになりそうな中盤からは期待したが、終始にわたってシリアスに行きたいのかギャグに行くのかどっちつかずでバランスが悪い。そんな曖昧な中でラブコメをやられてしまうので、ヒロインが可愛らしいとは思えなかった。
残念。自分には合わない。
Presented by Minai.
オーディナリー・ワールド (オーディナリー・ワールドシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 槙岡きあん,KL
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: 文庫
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