Infinity recollection

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない 8 (電撃文庫) [感想]

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈8〉 (電撃文庫)

 

黒猫さんが白猫さんで神猫さんだから可愛すぎて悶える。

 

付き合うことになった黒猫さんの可愛らしさは流石の破壊力でした。そして痛さも流石の破壊力でした。京介に心を許しているからか、京介が黒猫を彼女として意識し始めたからなのか。神猫さんのポーズ然り抑えていないのだが、それが自然な黒猫の姿で、そうさせる京介との距離感が羨ましい。

 

先輩後輩という関係から恋人という関係にはなったけれど、変わっていないむしろ深まっていることを意識させられた。

 

京介も黒猫も付き合うことは初めてなので、何をしていいのか分からない。

 

これに関しては、二人の初々しさが出ていて良かった。黒猫の恋人という距離感を図りかねている緊張ぶりは読んでいて可愛らしかったですし、京介の始めて恋人が出来た男子高校生の心境にすごく安心した。

 

「いつからおっぱい触っていいの?」

 

好きな女の子の、ましてや付き合った彼女ですから、徐々にその関係をステップアップさせたいことは分かる。分かるけれど、それを聞いてしまう京介凄い。……しかし、物語は終盤に向って思わぬ展開に進んでいく。

 

――京介は何故か黒猫にフラれてしまう。

 

唐突のことに本人すら理解できず落ち込むが、どこかの誰かさんが助けたように今度は桐乃が京介の腕を引っ張る。黒猫を追いかける桐乃は格好良かったし、京介が桐乃からどのように見られていたのか分かった。

 

結果を見ると、壮絶なる暴露大会があったりして桐乃がブラコンを認め、京介と黒猫は別れてしまったので、散々なわけだけれど、各々がこれまで燻らせていた感情を爆発させたのでこれはこれで良かったし、ましてや終わりじゃない。

 

前回をなぞるように京介が彼女を作ったことで、桐乃の心境が穏やかでないことを知った。京介が人生相談する流れは、一巻を髣髴とさせる。どこかこれまでを総括するかのように新しい物語へ進もうとしているし、踏み出した。

 

これからどうなるのか注目です。面白かった。

 

 Presented by Minai.