子ひつじは迷わない 回るひつじが2ひき (角川スニーカー文庫) [感想]
生徒の抱えた悩みやら謎やらを解決していく物語。短編集のようにテンポよく話が進んでいるのだけれど、安定している。成田と仙波のコンビにも慣れたというか、安心して読める。
「VSかぐやテスト」の解決方法は意外でした。現代文のテストを全問正解しないといけないのだけれど、肝心のテストは解答欄がどこかおかしくて、そこに入るべき回答に確信持てない。
テストを作った人を考えることと、論理的な思考で切り抜けていく問題。なるほどな、という具合でした。
「VSゴールドバーグ」も連鎖反応的に事件に繋がっていくという流れが面白かった。一つは大したことがないことなのだけれど、それが積もり積もっていくことで一つの事件に発展してしまう。
また、登場人物たちの恋愛模様も見えてきて、佐々原についで仙波も成田が気になりだしている。周りの雰囲気が変化しつつあるけれど、その辺りも気になるところ。
面白かった。
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子ひつじは迷わない 回るひつじが2ひき (角川スニーカー文庫)
- 作者: 玩具堂,籠目
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/01/29
- メディア: 文庫
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