棺姫のチャイカII (富士見ファンタジア文庫) [感想]
ジレット隊に追われながら、ガズ帝国皇帝の遺品を捜して旅する三人。とある街を訪れたトール達の前に、謎の少年が現れ、何故か機車の情報と次なる遺品の持ち主の情報を告げてきて。竜騎士から遺品を奪え。
丁寧に物語を進めている。
まだ序章の雰囲気が漂っているのだけれど、続きが気になってしまう書き方をしているし、文章が上手いので引き込まれる。安心して読めるのは流石。
今回は竜騎士ドミニカと戦うことになるトール。身の丈の大剣を振り下ろす途中で直角になぎ払うなど、人間の技ではない。どういう膂力があれば出来る芸当なのか。竜騎士の能力が凄まじい。
そんなバトルを楽しみながら、ドミニカとチャイカの対比を考える。ドミニカは妹を亡くしており、チャイカは親を亡くしている。二人はどちらも亡くした者にとらわれていると言えるので、今回ドミニカは変化したけれどチャイカはどうか。
記憶喪失な理由も含めて、チャイカの変化を見守っていきたい。面白かった。
Presented by Minai.
- 作者: 榊一郎,なまにくATK
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 文庫
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