Infinity recollection

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涼宮ハルヒの驚愕〈後〉(角川スニーカー文庫) [感想]

涼宮ハルヒの驚愕(後) (角川スニーカー文庫 168-11)

 

国木田と佐々木が印象的。

 

今までどこか掴みどころのなかった国木田。脇役として最初から登場していた割には、キョンと話すことも少ないし目立っていなかったが、今回は彼に驚愕させられた。驚いたし、そういうキャラクターだったのかと今更ながら自覚させられ新鮮だった。

 

佐々木とキョンを知る国木田は、丁度良いところでキョンに話しかけてきて助言らしい彼なりの言葉を残していくが、その自然さが良い奴だなと思えたし、同時に底が知れない。頭の良い彼がどうして北高を選んだのか、その理由も分かるので驚いてください。

 

キョンの親友、佐々木。

 

ハルヒと佐々木は閉鎖空間を発生させる能力があるけれども、性格は全然違う。そんな二人と交流があるのがキョンで、その立ち位置がまた面白い。終盤に向うごとにハルヒを選んだキョンに佐々木がもう一度迫っているように映ったし、国木田はそれを援護するかのような、何故ハルヒなのかと無言で問い詰めているかのように映った。

 

中学生のキョンだったら佐々木を選んでいたのだろうけれど、高校生になったキョンはハルヒを選んでいて、それはこれからも変わらない。中学での3人の関係はそれはそれで面白かったはず、想像しつつ3人を中心に物語を読んでいくのが楽しかった。

 

また、これまた驚愕したこととして古泉が挙げられるだろう。いつも冷静で温和な古泉は何を考えているのか分からないが、終盤ではキョンに変わって本気になる。ここまで怒っている古泉を見るのは新鮮。

 

意外なキャラクターやらも登場する驚愕。最終的にはハルヒへ収束していくSOS団のメンバーたち大好きです。続きも気長に待っていこうかと思います。面白かった。

 

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