Infinity recollection

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ココロコネクト クリップタイム (ファミ通文庫) [感想]

ココロコネクト クリップタイム (ファミ通文庫)

 

ペンタゴン++

 

短編集だから本編の過去話だけをやるのかと思ったら、過去をしっかり補いつつも、進級した文研部の姿が見れる。次へつなぐプロローグ的な扱いになる物語なので、読み飛ばせない。

 

4月ということで、新入生もやってきて新入部員獲得を目指すのだけれど、文研部には「ふうせんかずら」という不安要素がある。今までの5人だけがターゲットになっているのなら良いが、文研部がターゲットになっていた場合、新入部員も巻き込んでしまう。

 

そんな考えから、積極的に勧誘は行わないことにしたが、部員は欲しい。けれど、本当に入部させていいのか分からない。そんな無意識で葛藤する太一の姿が印象深い。

 

また、注目の新入部員の千尋と紫乃も同じように葛藤している。個性的な二人だけれど、文研部の空気は敏感に感じ取っている。先輩たちは自分たちに本当に入部して欲しいのか、ここでやっていけるのか、心の動きが青春だ。

 

――稲葉の破壊力。

 

デレばんが可愛らしすぎて悶える。太一とのバカップルぶりは想像以上だ。まさか稲葉のキャラクターが変わっているとは。本当にそう思える変わりよう。デレばんになってしまった稲葉は使い物にならない。突っ込み担当だったのに、今や伊織が突っ込まざるを得ない現状。

 

人前なのに、ほっぺにチューしてしまう稲葉なんて……、可愛いすぎるでしょう。何かにつけて、太一が心変わりしないかと不安になりますし、勘の良さから太一の考えを見抜きます。

 

新しくなったペンタゴンに、千尋と紫乃がどのように絡んでいくのか。千尋と紫乃の関係性とはどういうものなのか。続きが気になって仕方がない。面白かった。

 

 Presented by Minai.

ココロコネクト クリップタイム (ファミ通文庫)

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