Infinity recollection

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神明解ろーどぐらす4 (MF文庫J) [感想]

神明解ろーどぐらす 4 (MF文庫J)

 

三角関係が勃発したことで恋愛事情がややこしくなり、留萌を中心としてすれ違っていく切ない展開が描かれていくのかと思いきや、斜め上に物語は進む。

 

――サスペンス。

 

十勝は確かに留萌に振り回される。下校を楽しむような雰囲気ではないので、留萌とだけ深夜にいつもの下校をすることになる。

 

千歳は留萌が自分の中にいることを知らないので、まりもの言い分と食い違いになり、お互いに険悪な関係になっていくのは、何とももどかしい。

 

そんな流れから、終盤の衝撃。伏線は張られていた気がするけれども、このような形でそれが生きてくるとは。独白で語られていく話は寒くなるくらいに強烈だった。

 

十勝が仲間を守ろうと放った一言には男気を感じたし、次がどうなるのか気になってしまう。十勝は十勝でおかしなことを言ってはいるのだけれども。

 

面白かった。

 

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