火の国、風の国物語9 黒王降臨 (富士見ファンタジア文庫) [感想]
フィリップが大活躍。
前巻でアレスには大きな変化が訪れ、衝撃の展開で終わったわけだけれど、今回はアレスが主人公ではなく、フィリップが主人公の位置に座っていた。
これまでが不遇のかませ犬なキャラクターだった分だけ、力を手に入れてからの行動が大胆で手がつけられない。アレスとは違って汚い手段も策謀も駆使するので見事な悪役。
怒りを覚えてキャラクターが嫌いになれるのは、キャラクターとしての役割を全うしてるということなのだろうな。
また、アレスにしても今回ばかりはだらしなさが際立っていたので、こちらはこちらでフィリップ同様に怒りを覚えるわけだけれど。アレスは再起してフィリップの野望を打ち破ってくれると信じているから我慢できます。
現状のアレスを読んでおくことで、英雄として帰ってきた彼の勇姿が際立つと信じて、今は待ちたい。続きが楽しみです。
面白かった。
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火の国、風の国物語 文庫 1-13巻セット (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 師走トオル
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/09/17
- メディア: 文庫
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