新約 とある魔術の禁書目録(インデックス)〈2〉 (電撃文庫) [感想]
アドレス交換。
上条さん、一方通行、浜面が冒頭からアドレス交換しちゃってます。それぞれに主人公をやっていた三人のヒーローが一堂に会してアドレス交換しているのだから、何だか面白い。敵対したこともある三人なので、顔を突き合わせてケータイ操作しているのを想像するのはシュールです。
日常コメディということで、物語は淡々としている。これまでにあった出来事を振り返り、半ばあらすじのように語っていく三人という構図で終始進みます。これまでの戦いを語ることで、自分たちの歩を確認し、これからの道を確認する。
戦いの裏で暗躍していた奴とは何者なのか。
これからのプロローグもそこには含まれています。敵が明確になったことで、個人で戦っていた上条さん、一方通行、浜面が共闘路線へと移行していく。――正確には移行しそう。今一度、己と向き合ってみる時間が必要でしょう。何のために戦ったのか、日常を通せば見えてくるものがあるかもしれません。
日常コメディにラブコメ。
淡々としている話に加えて、ヒロインたちが押しかけてくるというラブコメの側面も持っているのが2巻。上条さんは相変わらずのスキルで、女の子たちをまとわり付かせて帰宅するものだから、一方通行は呆れ、浜面に師匠と呼ばせてくれといわれる始末。
一方通行は一方通行でラストオーダーとミサカワーストのミサカ二人に嫉妬されて大変ですし、浜面も滝壺に浮気カウントされたら命の危険が。そんな具合でヒロインたちが大活躍でもあるけれど、ヒロイン以外のキャラクターも全員集合という感じなので、終始騒がしく、そして楽しい。まさに日常なコメディに仕上がっていました。
面白かった。
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- 作者: 鎌池和馬,はいむらきよたか
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