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はるかかなたの年代記 3 夜魔が踊る (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

はるかかなたの年代記 3 夜魔が踊る (はるかかなたの年代記シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

 

――これは面白かった。

 

面白いのもそうなのだが、引きが絶妙なので続きが気になって仕方がない。例によってあらすじを読まないで読み始めたのだが、バカンスで海水浴に来ていることからハーレムラブコメ展開メインかと思いきや、全然そんなことはなかった。

 

これまで以上に大規模な戦闘が待っている。

 

しかも今回は登場人物がすこぶる多い。把握するのが大変なほど登場するので、一定の読み難さは感じたが、登場する新キャラクターたちの魅力と展開の熱さには圧倒された。ユウが主人公ということで今まで物語が動いていたけれど、操兵術の彼、幸運な男、黒騎士と軒並み主人公級の強さと魅力を兼ね備えた奴等が登場する。

 

そんな彼らが各々の視点で今回の事件に絡んでくるので、終盤に向けて興奮が高まる高まる。理不尽な状況をそれぞれが打開して圧倒的な戦闘を繰り広げるので、読んでいて実に爽快。戦いのスタイリッシュさは健在で、目にも留まらない早業は素敵。

 

また、ユウと同じようにチームを組んでいたりもするので、そのチームメイトを交えてどのような展開に持っていくのか気になるところ。一つのチームに焦点を当てても十分に読める魅力があった。

 

カティアがメインヒロインかと思っていたら、ヒロインはアレットだった。

と思っていたら――。

 

共鳴がある限りはユウとアレットの関係は近づいていくのだろうとは思っていましたが、3巻では共鳴が多いに大活躍するばかりか今後も共鳴を使っていくことが示唆されたので、更に二人の距離が加速する。カティアもアプローチしているのだけれど、物語の核に寄っているキャラクターなので一定の距離を保って引いている印象。

 

そして、真のヒロイン登場。

 

ユウの女の子と仲良くなるスキルはどういうことなのか。これこそ彼の固有喚象でしょう。着実にハーレムの庭を広げつつ、カティアと関係のありそうな彼女の為に頑張ることになるのかな。

 

面白かった。是非、続きも読みたい。

 

 Presented by Minai.