Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

ソードアート・オンライン〈5〉ファントム・バレット (電撃文庫) [感想]

ソードアート・オンライン〈5〉ファントム・バレット (電撃文庫)

 

ファントム・バレット編。

 

ゲーム内で撃たれた男が現実世界で死亡するという事件が発生。そんなことが本当に起りえるのか。仮想課から調査の依頼を受けたキリトは、事件に関係する<死銃>と呼ばれるプレイヤーと接触を図るべく、銃と鋼鉄のVRMMO<ガンゲイル・オンライン>をプレイすることになる。

 

仮想世界での死は現実に繋がっているのか。

 

キリトとしては忘れたくても忘れられないSAO事件が嫌でも思い起こされる。ありえないと断言しつつも、万が一という可能性を捨てきれない。雰囲気に引き込まれた。

 

GGOはFPSのゲームなのでレベルは関係がない。そこにはステ振りこそあるものの、プレイヤースキルこそが強さ。キリトはコンバートしたとはいえ、プレイしたことの無いゲームで大会に出ようというのだからやってくれる。相変わらずの最強振りで安心する。

 

物語は上巻ということもあってなのか説明は丁寧に、GGOで出合ったシオンの視点とキリトの視点が交互に描かれていくのは新鮮だった。シオンにしてもキリトにしても抱えているものがあって、お互いがもがいているのが良かった。

 

また、アスナたち現実世界にいるキャラクターとのやり取りが何気に大切で。物語のバランスを取ると同時に、キリトの抱える苦悩が周囲のキャラクターから伝わってくる。

 

ゲームの世界観と設定、キャラクターに台詞回しと本当に上手い。SAOと関連付けて次を期待させるのも流石だ。楽しませてもらった。

 

面白かった。

 

 Presented by Minai.