図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫) [感想]
郁の両親が職場に来るというのだから大変。戦闘職ということを隠している郁は、本当の仕事を両親に知られるわけにはいかないので、代わりに苦手な図書館業務をしている姿を見せようとするのだけれど……。堂上班と柴崎の連係プレーが素晴らしい。
とてもじゃないけれど郁だけでは隠しとおせていたとは思えない。そしてお父さんがナイス過ぎます。
他にも、郁は勿論のこと、手塚や堂上に柴崎の内面や背景が見えてきたのは良かった。キャラクターがより深くなって興味がわいてきます。特に玄田と折口の意味ありげな雰囲気は好きで、改めて人間ドラマが魅力である作品なんだと意識させられました。
また、今回は難聴の少女をヒロインに据えた話を入れ込んできたのが何ともだ。正論しかいえない正義の男である小牧が、毬江に接するときはいつもと少し雰囲気が違うので、毬江心情が描写されるごとにこそばゆい。
図書隊での内部抗争や相変わらずの良化隊との戦いも含めて熱くなってきていて、益々続きが楽しみです。
面白かった。
Presented by Minai.
- 作者: 有川浩,徒花スクモ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/04/23
- メディア: 文庫
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