Infinity recollection

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問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! (角川スニーカー文庫) [感想]

問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! (角川スニーカー文庫)

 

タイトルから想像していた物語とは違って面白かった。てっきり、異世界の住人が現実の日本などへやってくる話かと思っていた。そうではなくて、箱庭と呼ばれるファンタジー世界に異世界の住人たちが招待されるという物語だった。

 

箱庭にはコミュニティがあり、誰もがどこかのコミュニティに属している他、共通して何らかの異能力”ギフト”を所持している。また、ギフトを所持した者が参加するギフトゲームと呼ばれる独自の文化というかルールがあって、箱庭はギフトゲームをするためにある世界と言い換えてもよい。

 

主人公たちは助っ人として黒ウサギに召喚されるわけだが、呼び出されたコミュニテイはノーネームと呼ばれるその他大勢の弱小コミュニティ。元は有名コミュニティだったらしいのだけれど、魔王に滅ぼされて全てを失ってしまったので、打倒魔王を目指してギフトゲームを攻略していく。

 

とにかく最強しかない。

 

呼び出された三人がとにかく反則的に強い。特に十六夜の強さは異常で、箱庭について早々に神格を持つ蛇神を軽く倒してしまうのだから驚きだ。とりあえず殴って何とかする姿には、まるで強さの底が見えない。同じように三人を呼び出した黒ウサギも強さの底は見えません。

 

飛鳥と耀というキャラクターも個性的だ。飛鳥は自らが口にした言葉を相手に絶対守らせるという異能力を持っている。耀は動物となら誰とでも会話が出来てしまうことに加えて、心を通わせた獣ならば幻獣だろうとその能力を使えるという異能力持っている。

 

黒ウサギを筆頭にドタバタと動き回る個性的なキャラクターたちを見ているのが楽しかった。

 

最終的には魔王討伐、コミュニティ復活という目的があるので、そこに向ってゲーム攻略するのだという熱さが良いですし、ゲームからのバトルが読んでいて楽しい。まだまだ世界観やら、キャラクターの背景やらと出し切っていない部分は多いので、それがどう展開されていくのか続きに期待してしまいます。

 

面白かった。

 

 Presented by Minai.