煉獄姫〈4幕〉 (電撃文庫) [感想]
法王庁の特務組織である奇跡認定局が動きだすことになるが、彼らは瑩国を混乱させるために議員や貴族を無差別に暗殺していくことを企む。要人が次々と暗殺されていく中、アルトとフォグにまで暗殺の手が忍び寄る。
アルトの成長。
これまで、戦うこととは一体どのようなことなのか漠然としか理解していなかったアルトの心境が変化したことで、戦いを意識し始めたばかりかフォグやイオとの距離感だったり、繋がりをより大切にしようとするアルトの姿がうかがえる。
クッキーを頬張るアルトの姿に和みつつ、可愛らしいなと思いつつ、こうしていられるのが続けば良いのにと思わずにはいられない。ふとした日常を切り取っているから、明暗しっかりしたアルトを見ることも出来る。
煉術の鍛錬にしても、その打ち込み様には差が出てくるのも当たり前だろう。また、煉術を磨いたことで、フォグとの連携も今以上に上手くなっているので、戦闘が更に面白くなってきた。多人数を相手にしても後れを取らない二人が格好良い。
戦闘と言えばアイリスの魔剣も欠かせない。今回は惜しげもなく能力や形態の全貌が見えてきたので興奮しましたし、どれだけパターンがあるのかと驚かされる。
面白かった。
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