青春ラリアット!!〈3〉 (電撃文庫) [感想]
相変わらずバカばっかりだな、そんな貴方たちが大好きです。
黒木がメインのお話だったけれども、この男をメインに据えたらそれはもう楽しくなっちゃう。思わず表現が軽くなっちゃうくらい楽しくなっちゃうよ。黒木、カレー食べすぎ。胸を張ってならぬ、腹が張って自慢できる特技だよ。これが終盤で生きてくるのだがから、熱いです。
明るくコミカルに青春を。
基本的にはバカの応酬。月島は脳みそ筋肉だし、宮本はロリコンだし、長瀬は毒舌だし、先の黒木はヘタレだし。でも、この4人が集まると困難なことも跳ね返せる。高校生という中途半端な子供の境域にいる彼らが、明確な大人の問題を提示されるのが今回のお話。
政略結婚という分かりやすい理不尽さ。月島の言う気合や根性ではどうにもならないし、宮本の絡め手でどうにかなる事柄でもない。ではどうするのか――それでも俺らは我武者羅に青春するしかない。
テストでありえない点数を取ってしまったため、追試を乗り越えないと進級すら危ぶまれる中、月島はぶれなかった。黒木の土下座での懇願に対して本気で怒り、ダチなんだから土下座とかするなと一喝する姿は素直に格好良い。そして、宮本はロリコン。
まとめかたも綺麗でしたし、味わったほろ苦さは青春だ。面白かった。
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- 作者: 蝉川タカマル,すみ兵
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/12/10
- メディア: 文庫
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