アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト)〈4〉 (電撃文庫) [感想]
雪名と誠一をくっつけようと変に気を利かせた結果、東京内戦の跡地へ冬の肝試しに行くことになったのだが、そこで災厄の数と出会ってしまう。漆黒に包まれた少年カラス、どうやらアンデレとは因縁があるようで……。
零。
いつかは登場すると思っていたけれども、いや強かった。これが登場したら勝てる人はいないだろうなと、案の定でした。零は数学の中でも特に異質な存在で、零は何をしようが零という悪魔の数字なのです。どうやったら覆るのか想像出来ません。
打ち破るにはやはりアンチリテラルの力を使うしかないようで、誠一がついに覚醒します。零をどうやって跳ね返すのか見ものです。また、今回は数学のお話を控えめに、バトルとラブコメ多めで構成されているのも特徴。
特に学園生活から明津の思わぬ一面が見れたりするのは序盤から嬉しいですし、零というテーマで人との関わり絆を描いていました。それらは作品のテーマでもあるのでしょうが、零は零と語るカラスの気持ちを考えると特に繋がりを意識する
登場人物からも、作品を通して家族というものをとても大切にしていることが伝わってきます。兄妹という言葉も、カラスが登場したことで重要になってきそうですね。
面白かった。
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アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト)〈4〉 (電撃文庫)
- 作者: 兎月山羊,笹森トモエ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/12/10
- メディア: 文庫
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