オーバーイメージ 金色反鏡 (MF文庫J) [感想]
第7回MF文庫Jライトノベル新人賞 佳作受賞作
反転世界と呼ばれる異世界で、己の願いをかなえるために戦うイマジネーターたち。主人公の真白彩もイマジネーターとして、オーバーイメージというゲームに参加することになる。学園異能モノ。
イマジネーターたちは自分の願いをかなえるためにゲームに参加しているわけなのだけれど、このオーバーイメージでは想像力を武器にして戦う。また、ゲーム参加者たちはトラウマというか、願いとなる理由を抱えているので、背景が面白い。
文章も難しくはないので、手軽に読むには良いのではないでしょうか。ただ、一冊にまとめなければいけないので、話が詰っている割りに急ぎ足、仕方がないけれど展開がとにかく早い印象を受けた。
登場人物が持っている異能はそれぞれ個性があって楽しめる。……主人公の能力には言及しません。あれだけ人気が出てしまうと言わずもがな想像してしまうので。ただ、文章中に異能名が大量に登場するのは抵抗感がありました。展開が早いので、どれが何の用語なのか混乱する。
また、想定されているキャラクターたちが多すぎて、一冊にまとめなければいけないのとは違う意味で、一巻でそこまで必要かなとは思いました。
ヒロインたちはレーベルらしく可愛らしい子ばかり。特に魅影は仕草や台詞から主人公に対する愛が止まらない。それでいて他のキャラクターにはキツイ態度をとるので、その差が面白い。
Presented by Minai.
- 作者: 遊佐真弘,さんた茉莉
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: 文庫
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