Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

魔法使い、でした。1 (講談社ラノベ文庫) [感想]

魔法使い、でした。1 (講談社ラノベ文庫)

 

クラン「堕天使の翼」に所属するバズ・ビズキットは、赤炎のパズと呼ばれる凄腕の魔法使い、だった。ある日、いつものように宿屋に戻ると強烈な睡魔に襲われ、翌日目が覚めてみると魔法が使えなくなっていたのだ。この世界で魔法が使えるのは童貞と処女のみ、ということは一晩で童貞を失ったことになるが……、記憶がない。加えて、財布も盗まれたから無一文になり、魔法が使えないからクランも追放されてしまい――。

 

王道の冒険ファンタジー。

 

童貞しか魔法を使うことが出来ないのに、童貞を失ってしまったので魔法使いではなくなってしまった主人公。今まで魔法に頼ってきたので、途端に何も出来ない小市民になってしまう。終始、幼馴染のキリルに引っ張られるバズが情けないヘタレです。

 

物語はバズが魔法を使えない理由を探すために、道中で出会う仲間と旅することになる。盗賊のシーマと、同じく魔力を失った白銀のニア、そしてキリル。繋がりのなかった四人が何だかんだで、魔力が消えた原因と目されるジャハニ教に迫っていくのは冒険らしさ。

 

作中では魔法が絶対的な力を持っていますが、機械や銃といった現代兵器の姿もチラチラと見え隠れするので、今後どのように絡んでくるのか注目。特にバズは魔法の変わりに銃を使い始めますから、魔法ではなく銃で赤炎のパズと呼ばれるくらい成長することを期待してしまいますね。

 

文章は読みやすいですし安定している。童貞がどうのを抜かせば、一般的な冒険ファンタジー。

 

 Presented by Minai.

魔法使い、でした。1 (講談社ラノベ文庫)

魔法使い、でした。1 (講談社ラノベ文庫)