シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黄の花冠 (角川ビーンズ文庫) [感想]
キースと共に新工房を立ち上げようと張り切るアンだったが、ヒューからシャルを連れて王城に来るように命じられる。王城にはエリオットを始め、キレーンやステラといった各工房の腕利きが集められていて、ある仕事をするのだという。それは、王家が秘匿してきた銀砂糖妖精ルルから、砂糖菓子技術を学ぶことだった。
銀砂糖妖精編。
キースに誘われて新工房を作るのか、でも断るだろうなと言っていた前巻から、新しいところに行き着いた。銀砂糖師として更に上の技術があることが知らされる。この辺りは熱いです。妖精と人間がどのようにして今の関係になったのか、そもそも銀砂糖とは何なのか、謎に迫っていく話になっていました。
けれども、個人的にはこのまま新工房を作ってくれたほうが展開としては好きだったかもしれませんね。今回の話では、思いのほかキースのキャラが変わってしまっているので、彼には好青年のままでいて欲しかったのですよね。人間らしくないのがキースだと思っていました。
アンのお母さんとその師匠が物語に絡んできていてるので、そういった細かい繋がりを大切にしていくところは好感が持てます。
今後はシャルとキースのライバル関係にも注目といったところでしょうか。面白かった。
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シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黄の花冠 (角川ビーンズ文庫)
- 作者: 三川みり,あき
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: Kindle版
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