しゅらばら! 3 (MF文庫J) [感想]
本格的にドロドロとしてきたが、爽やかなドロドロさ。
ヒロインたちが付き合っているのはニセ彼氏で、そのニセ彼氏というのが一大だとバレてしまった……、というよりはヒロインの口から喋ったことで、関係性は一気に複雑になる。これからは一大の行動がヒロイン側には筒抜けになるし、当の一大は筒抜けなことを知らないのでややこしい。
恋の円卓会議も進展が激しい。悪く言ってしまうと相手より有利に恋を進めるため、相手を出し抜くための言動を三人がするわけだけれど、クリーン極まりない戦いが繰り広げられるので、黒いのに黒くない。全体的にさわやかに映り、読みやすい。
鷹奈の可愛らしさが一段と増していて嬉しい。幼馴染という優位性を大いに発揮したといって良いでしょう。買い物に付き合ってもらったりは大きな出来事だけれど、そもそも家に上がりこめるというのは当たり前でいて大きいなと。
一大も一番自然に接している気がするので、私生活に踏み込んでいける鷹奈が彼氏彼女に近い気がします。微笑ましい限りで良いラブコメです。
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- 作者: 岸杯也,プリンプリン
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/11/23
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