Infinity recollection

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はたらく魔王さま!〈4〉 (電撃文庫) [感想]

はたらく魔王さま!4 (電撃文庫)

 

今日も働く魔王様。マッグが新装開店のために店舗改修をすることになり、家計は逼迫しているというのに仕事が無い。加えて、アパートも改修工事をすることになり住むところもない。そんなとき、大家から伸ばされるの救いの手は、親戚の海の家で住み込みの短期バイトしないかというもので――。

 

仕事の裏側をより細かく。

 

古くて汚かった海の家を、マッグでの経験を生かして、売れる海の家に仕上げる。まるで店長にでもなったかのように的確な指示を飛ばす真奥が格好良い。その内容といったら、店舗運営がどうなっているのか、広告の配置や意味、提供する商品選択と事細か。お店の裏側を少しだけ垣間見ることが出来ます。

 

最初は三人で海の家を手伝うつもりが、気付けばついてきた全員が協力している展開は熱いですね。店を回しているだけなのだけれども、力を合わせる女子たちの仕事が早い早い。息が乱れることなく、己のやるべき仕事を分かっている。

 

これをやっているのが魔王や勇者だというのだから、もうその時点で面白い。

 

また、アラス・ラムスに対する真奥の溺愛っぷりも微笑ましいものがある。離婚された父親のようとは良い得て妙でした。やはり夫婦として見られているのは、もはやお決まりの笑いにすらなっているところがありますね。一々否定するけれど、傍から見たらそうとしか映らない。

 

物語の本筋としてはこれまでと変わらずといったところだろうか。エンテ・イスラに不穏な動きはあるものの、日本に妙に馴染んでしまっている異世界の住人たちの生活はまだまだ続きそうです。

 

 Presented by Minai.

はたらく魔王さま!4 (電撃文庫)

はたらく魔王さま!4 (電撃文庫)