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新約 とある魔術の禁書目録(インデックス)〈3〉 (電撃文庫) [感想]

新約 とある魔術の禁書目録 (3) (電撃文庫)

 

魔術が関わってくる作品だけに、ヨーロッパならイメージとも合致するが、アメリカと魔術は結びつかないのでこれまで登場することはないのだろうと思っていたが、シリーズもここまで長くなると世界を巻き込んでくる。ハワイまで上条さんが出張ることになろうとは。

 

群像劇。

 

今回は視点が面白くて、監視カメラや個人の携帯カメラなどの映像から、上条さんや一方通行や浜面仕上といったメンバーを細かく切り替えながら描いていく。時に協力したり、個人で切り開いたり、目的は同じなのだが目の前に待ち受けるものは違う。

 

ただ、視点が細かく切り替わってしまうので、状況を判断するのは難しく混乱してしまう場面がありました。展開は早いのだけれど、テンポは失っている印象を受けてしまって、お話は面白いのに素直に楽しめなかったのは残念。

 

ミサカワーストと御坂美琴

 

キャラクターの絡みで楽しかったのは彼女たちだ。ミサカワーストの方は世の中の黒さを知っている分だけに達観しているので、美琴の姉的な立場で接している。まるで美琴の心が分かるかのように、からかってみせるコミカルパートは良かった。

 

また、一方通行と御坂美琴が共闘するのも熱かった。第一位と第三位の戦いは次元が違う。大統領もヒーローで格好良かったですし、今のところは今後への布石というところでしょうか。

 

 Presented by Minai.