デート・ア・ライブ４五河シスター (富士見ファンタジア文庫) [感想]

妹をデレさせろ。

士道が死なない理由が明らかになったわけだけれども、衝撃的だった。同じ展開で永遠と続いていくのかと思いきや、読ませる展開を入れ込んでくるのは流石だ。第四の精霊として琴里が登場したことで、物語が加速していくことを予感させる。

妹をプールに連れてくるが、司令官モードの琴里は中々デレない。今までと違って士道がデレさせるためにデートしているのが分かっているから、当たり前ではあるのだが……。けれど、最後の感情グラフには思わず笑みがこぼれた。

作中でおにいちゃん大好きをアレだけアピールしているのだから、司令官になったくらいでは大嫌いになるわけもなく。ゲージ振り切りとは流石です士道さん。兄妹というのもあるけれど、大好きだという気持ちを伝えた士道は今までで一番熱かった。妹を大切に思う気持ちが伝わってくるので、嫌いになる方が難しそう。

十香と折紙と四糸乃の三人もプールデートにはついてくるのだが、十香と折紙が顔を合わせると自然と士道の隣を争い始める。何故だか安心して読んでしまうのは何故だろう――そして、よしのん健気。

バランスを取ってくれる姿が可愛らしい。空気を上手く読んで気持ちよく物語に入ってきてくれます。グッジョブだよ、四糸乃。

Presented by Minai.

Infinity recollection