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魔法科高校の劣等生 5 夏休み編+1 (電撃文庫) [感想]

魔法科高校の劣等生〈5〉夏休み編+1 (電撃文庫)

 

短編集。

 

九高戦が終わり、夏休みと新学期が描かれる。純粋に夏休みに息抜きしている日常が描かれるので、全体的にほんわかゆったりしている印象――ただ、司波兄妹だけは別らしい……、怖い怖い。二人の絆の深さを思い知りました。

 

兄妹でデートをする話があるのだが、達也の妹を想う気持ちだとか配慮だとか、過保護っぷりが尋常ではないので、男に絡まれるだとか視線に晒されるだとか、王道の展開を見せ付けられても、達也の守護は想像を超えていく。

 

もはや、怖い。恐怖というのが一番しっくりくる。兄妹でのイチャイチャは一瞬楽しいが、達也の思考が上から槍を落とすごとく苛烈に攻め立ててくるので、そこまで考えるのかと一歩引いてしまうほど。いや、凄い。個人的に、短編全て通して、達也の怖さと違和感を思い知った。

 

夏の恋。

 

達也を奪い合う形になった、ほのかと深雪が印象的。周囲がそれとなく兄妹の関係を問いただした上で、ほのかを全面バックアップしているので、達也へ告白する決意をするほのかが可愛らしい。また、ほのかの気持ちに気付いている達也も流石すぎでした。

 

常に紳士な達也が、ほのかと深雪からのアタックを捌ききれなくなっているのは微笑ましかった。今後はどう動いていくのか気になるところ、面白かった。

 

 Presented by Minai.