Infinity recollection

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BE BLUES!~青になれ~ (少年サンデーコミックス) [感想]

BE BLUES!〜青になれ〜 1 (少年サンデーコミックス)

 

一巻発売時から気にはなっていたのだけれど、何だかんだと時期を逃し続けて買えなかった作品。新刊発売のときに買わないと棚のどこにあるのか分からなかったり、そもそも棚になかったりしましたが、最近はテレビCMも流れているので、目に付きやすくなったのですよね。だから、五巻発売と同時にまとめ買いしてきました。

 

やはりこの人が描くスポーツ漫画は面白い。

 

どこを切り取ってみても見せ場になっていますし、主人公を取り巻くキャラクターたちが個性的で、誰しもに魅力がある。例え敵チームの嫌な奴でも特徴があるし、役割があり、成長した後の姿まで想像させる。人間、仲間の繋がり、絆を感じさせる物語になっているのは期待を裏切らない。

 

主人公の一条は、同世代では一線を画す天才サッカー少年だったが、サッカーが出来ないほどの怪我を負ってしまう――けれど、諦めない。辛いリハビリを乗り越えて、またサッカーを。周りから、一条はもう選手としては終わったと言われても、気にしない。計画のためにひたすら努力する。

 

中学生にこれだけ頑張られたら、熱くなれない方がおかしい。

 

卓越したポールタッチは失ったが、裏へ抜け出す嗅覚や、ポジショニングなどサッカーセンスまでは失ったわけではない。プレイスタイルを変えてまで、自分のできることをする姿に、サッカー部の面々も如何に自分が練習をサボっていたのか真剣にやっていなかったのかと意識改革されていく様が良い。

 

サッカーの戦術がどうとかもあるけれど、サッカーを描く前にキャラクターを描いているので、入り込みやすいのではないだろうか。それにヒロインも王道を踏まえているので、何ともニヤニヤして眺められますね。

 

是非とも代表ユニフォームを着るところを見たいし、海外で活躍するところも見たいし、大人になったところも見たい。先を期待させられるし、想像させられて益々続きが読みたくなる作品。

 

 Presented by Minai.

BE BLUES!~青になれ~ 9 (少年サンデーコミックス)

BE BLUES!~青になれ~ 9 (少年サンデーコミックス)