バタフライ×ブレイクダウン 1 君が世界を救うというなら (ファミ通文庫) [感想]
うーん、自分には合わなかった。
最近になって特に多い気がして申し訳ないのだけれど、あらすじを読んで期待していた作風と、実際に読んでみたときのズレが終始埋まらなくて、物語に上手く馴染めなかった。
完全にいわゆるセカイ系といわれる類の、アイドルと仲良くならないと世界が滅亡するよ、を期待していたのだけれど、一巻だけを読んでみると伏線は張られているのに、起こる事件が小規模すぎて物足りない印象を受けた。個人的にもっとシリアスで強烈なモノをねじ込んでくれるのかと思っていた。
その点、コメディによっているところがあるので、逆にシリアスを端から期待していない人にはオススメ出来るかもしれない。共通しているのは、アイドルと仲良くなるラブコメが読みたかったということなのだろうが、如何せんコメディ色が強すぎた。読み手が期待したのは、中盤以降の大逆転な展開だったのだ。
また、ヒロインは良かったのだけれど、主人公が合わない。明るいのはいいが、台詞と独白の節々から適当さが透けて見えた気がして人間が薄いように印象付けられてしまった。表現として固いけれど、彼の言動が癇に障るのは生理的なものか、どうにも信用できない。
擬音語と擬態語が多かったのも妙に気になってしまって、物語に集中できませんでした。
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バタフライ×ブレイクダウン 1 君が世界を救うというなら (ファミ通文庫)
- 作者: 佐々原史緒,H2SO4
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/05/30
- メディア: 文庫
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