9S(ナインエス)〈7〉 (電撃文庫) [感想]
ADEM編、下巻。
印象的だったのは、闘真と由宇の活躍が減ったのにもかかわらず、展開が熱くて、焦らされて常に高揚感に包まれているようで面白かった。大勢いる登場人物たちそれぞれに見せ場があったこともあり、飽きさせずに物語のテンポを失うことがなかった。
読んでいて鳥肌が立つというのも久しぶりだろうか。闘真の由宇しか見えていない猪突猛進ぶりには、格好良いというのもあるけれど、由宇への想いの深さを感じました。
特に序盤のスカイダイビングには震えた。生きるか死ぬか、極限状態で主要キャラクターと言えども本当にどうなるか分からない。緊張感こそ本作の持ち味ですが、それが存分に発揮されていました。
また、今回の摩耶の語りなどは特徴的なのだけれど、登場人物たちが全員が強い志というか意思をもっているので、異能バトルが展開されるのに、それ以上の強烈さ脇役までもが持っている。
引き具合も丁度良く、思わず続きが気になる。面白かった。
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- 作者: 葉山透,山本ヤマト
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
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