シークレット・ハニー 1.船橋から愛をこめて (富士見ファンタジア文庫) [感想]
意外としっかりラブコメしていて逆に驚いた。いや、むしろラブコメではなくエロコメな気がしなくもないけれど、主人公の秘密を探るために、各国家機関から送り込まれたエージェントたちにモテまくるというハーレム展開は楽しませてもらった。
最終的には主人公の秘密をめぐってミリタリーアクションをするし、秘密にしても唐突に提示されるので疑問符がつきまとうが、単純にラブコメとして見ればラブコメやれているし、著者のラブコメになっているところは流石だなと。
現実とファンタジーをバランスよく配置しているのが良い。
ラブコメのテンプレートを期待されているところは型通りに描写するけれど、時たま著者の感性でそれはファンタジーだがら現実に寄せるよ、と言われているような描写がある。それは主人公の心理面だったり、周囲の反応や状況だったりと様々で、読んでいて気になる。
また、相変わらずのミリタリー説明に加えて、主人公が読書好きということで本が好きな人も楽しめる。知識欲が満たされる側面があるのも面白いです。そして、書店員さん強し。いや、何だろう、彼の一言にエンターテインメントを感じてしまった。
楽しめました。
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シークレット・ハニー 1.船橋から愛をこめて (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 深見真,しゅがすく
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: Kindle版
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