不完全神性機関イリス2 100億の時めぐる聖女 (富士見ファンタジア文庫) [感想]
氷結鏡界のエデンとは違い、ハイテンションラブコメの印象がより色濃くなっていた。バトル含めた伏線も描かれはするのだけれど、総頁の半分以上をラブコメに使っている。しかも、後半に待っているシリアス展開とバランスを取れているのが素晴らしい。
作品同士の繋がりから、世界を想像させる作りになっているのが上手いですし、相互に物語が気になるように書かれているのは流石だなと。
そういう意味では、紗砂の件などは予想の斜め上を行っていて驚かされた。それまでに構築されたキャラクターのイメージを気持ちよく壊してくれていて、果たしてどうやって聖女様になっていくのか、強烈でした。
ミカエルが可愛らしすぎる。
ヒロインの中では頭一つ抜けて魅力的に映ります。やはり可愛いのです。仲良くなりたいけれど、素直にはなれないを地でいっているので、台詞からして可愛らしい。挿絵と相まって破壊力は抜群でしょう。胸部装甲の流れも美しい――というか何回、胸部装甲という単語を使ったのかしら……。
面白かった。安心して読める作品の一つですね、続きも楽しみ。
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不完全神性機関イリス2 100億の時めぐる聖女 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 細音啓,カスカベアキラ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2012/06/20
- メディア: 文庫
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