魔法科高校の劣等生〈6〉横浜騒乱編〈上〉 (電撃文庫) [感想]
全国高校生魔法学論文コンペティションを読みたかった……。
予想はしていましたが、論文コンペが開催されるに辺り、達也の周りでまたしても不穏な動きがあり、大陸からの産業スパイやら刺客やらと戦いを繰り広げる話。脇役などの行動にも焦点が当てられ、幹比古が個人的にお気に入りということを再確認すると共に、論文コンペはこれからだ、な展開でした。
しかしこの世界、テロリストとスパイに溢れていますね。毎回のように介入があるのは、エンターテインメントとして作品の仕様として仕方ないのでしょうが、如何せん敵さんが不甲斐ないので、あれっと拍子抜けしてしまうこともしばしば。
故に達也の異常性が目立っている。力と才能を持っている達也は、誰よりも高次元にいるので、彼の独白や言動には読み手を含めて登場人物全員がおかしいと感じる。でも本人はそれが普通だというから、感情移入はしちゃいけないキャラクターであり、出来ないなと。
無意識に嫉妬心を達也に向けてしまうのは、彼が完璧すぎるからなのでしょうね、最もなことを言うので鼻につくといいますか。それを考えると、達也に冷たくする人間の気持ちも少しは理解できる。
さて、次回は論文コンペが描かれるだろうけれども、予告を読む限り、バトルバトルなのだろうな。面白かった。続きが楽しみです。
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