Infinity recollection

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フルメタル・パニック! アナザー4 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

フルメタル・パニック!  アナザー4 (富士見ファンタジア文庫)

 

二話構成。内戦が勃発しているアフリカへ行く話と、家出したクララを迎えに行く話。

 

前半を読んで、あと半分どうやって続けるのだろうと思ったら、そんなことはなかった。シリアスな話とコミカルな話で、雰囲気の違うものを読ませてくれるのは楽しめました。この辺りのバランスは上手い。

 

達哉が始めて実戦を経験し、人の死を目の当たりにすることで衝撃を受けるのだが、アデリーナとの出会いから訓練、事件を経験して、理不尽な現実に順応している自分がいることに気付かされてしまう。心が鈍感になっているのかと沈み、どう処理して良いのか感情に困惑する達哉の姿が印象的でした。

 

何気にベルトランが主役の話でもありますし、何よりアクションは迫力がある。リーナの二号機にまたも新ASの登場、新装備の活躍には手に汗握った。

 

テキサスでの珍道中には笑わせてもらった。クルツの駄目具合が進化していて、飲んだくれのただのオッサンになっているのは流石だ。クルツらしい。まあ、それでもコールサインでの見せ場は格好良かったですが。

 

面白かった。そしてあの引きなのだから、どうなるのか気になって仕方ない。

 

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