Infinity recollection

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僕と彼女のゲーム戦争4 (電撃文庫) [感想]

僕と彼女のゲーム戦争 (4) (電撃文庫)

 

格闘ゲームとは――。

 

ひたすら読むのに疲れた……、というのが正直な感想だろうか。とにかく説明が多いので、読んでいる途中で想像が追いつかないのだ。強パンチやしゃがみ弱キックなど、独特の用語が飛び交うので、解釈してからゲーム画面を想像しなければいけない。

 

普通なら一瞬で終わることがコマ送りになるので、格闘ゲームというジャンルのスタイリッシュさや爽快感といった面白さが損なわれているように感じた。この辺りは文章の限界なのだろうか……。

 

誰しも格闘ゲームくらいはやったことがあるだろう。読み手も作中でさらっと登場するストリートファイターIIくらいならやったことがある。ただ、腕前は初心者に毛が生えた程度で、めくりや目押しなども知識として知っている程度です。

 

そんな人間からすると作中での描写は分かるのですが、分からない。著者の文章力が素晴らしいことは知っていますし、事実読んでみれば理解は出来るのだけれど、楽しさがない。格好良さや達成感が読んでいて受け取れなかったので、ゲームをやることが作業になっている印象を受けました。

 

物語も主人公がひたすら練習するだけなので、その頑張りように結果として疲れてしまうのです。どこかで息抜きがあれば良かったのですが……。次巻に期待しています。

 

 Presented by Minai.