氷結鏡界のエデン10 黄昏讃歌‐オラトリオ・イヴ‐ (富士見ファンタジア文庫) [感想]
作品のつながりに世界観が一気に広がったなーという印象。
イリスと凪が登場したことで、二人の運命に何があったのかと驚きましたし、黄昏シリーズは読んだことがありませんが、登場人物たちの壮絶な運命は伝わってきた。著者の作品群を大いに使って、今後への展望を期待させる巻でした。
そのため、全体的に伏線回収と説明に時間を割いていたので、終始暗めに物語が進行していく。また、戦闘やらラブコメやらのエンターテインメント的な要素も少ないので地味と言えば地味。エデンとは何なのかを紐解いていく内容となります。尤も、謎は解明しないわけですが……。
物語は最終章へ――。
シェルティスにしろユミィにしろ、エデンに堕ちてどうなることかと思いましたが、まさかのダブル主人公方式とでも表現すべき展開には驚きとワクワク感を覚えました。他作品との繋がりも興味深いけれど、やはり黄昏を読んでいる人の方がそれは大きいのでしょう。自分は二人の運命に心配させられっぱなしでした。
これから二人がどのような選択をするのか、シェルティスの葛藤がどうなるか。楽しみです。
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氷結鏡界のエデン10 黄昏讃歌‐オラトリオ・イヴ‐ (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 細音啓,カスカベアキラ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2012/09/20
- メディア: 文庫
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